答えをさがして

週末のあいだずっと考えていた

なぜ彼があのような結論を出したのか
なぜ私は選ばれなかったのか
なぜ彼は彼女のもとへ行ってしまったのか

答えを探す自分を情けなく思った
答えなんてとうに出ているのにまだ探している
そんな自分が愚かに思えた

それでもやはり答えがほしかった
彼の言葉はウソだったのか
彼の優しさは毒だったのか
彼の温かさはすぐに治る微熱だっただけなのか

週末のあいだずっと考えていた

彼は彼女への想いを絶ちきれなかった
彼が本当に求めているのは彼女だった
だから彼女を追いかけた

彼の言葉がウソだったとしても私は幸せをもらった
彼の優しさが毒だったとしても私は心安らいだ
彼の温かさが微熱だったとしても私は温もりを感じた

もしかしたら
それだけでじゅうぶんだったのかもしれない